【京都記念】「どこまでやれるか楽しみです」 菊花賞④着の実力馬リビアングラスが復調ムード
公開日:2025年2月11日 14:00 更新日:2025年2月14日 10:57
キズナ産駒は今年の京都でトップ4勝
再び大きな舞台へ。キズナ産駒のリビアングラスが伝統の古馬GⅡに挑む。
3歳秋、同じ京都外回りの菊花賞で④着。勝ち馬はトゥレッツァ。続く②③着はタスティエーラ、ソールオリエンスと春のクラシックホースに続く好成績を挙げている。5戦3勝で挑んだ初GⅠでの掲示板入りを思えば、その後の戦績は芳しくない。
ただし、ここには菊花賞好走の疲れに加え、翌春のサウジ・レッドシーターフハンデキャップ(⑩着)、ドバイ・ドバイゴールドカップ(⑪着)の海外遠征も。態勢が整い切らなかった側面も事実あった。
昨秋の復帰後は⑫④⑧着だったが、菊から一年。ようやく良化気配が見えたという。
それを教えてくれたのは担当の甲斐調教助手だ。
「2走前(比叡S⑧着)はバランスの面を含めて、この馬らしさが戻りつつあったんですよ。使えば、よくなりそうな雰囲気での⑧着でした」
その言葉どおりに、5歳初戦の前走、八坂Sで結果が出た。父キズナ、母ディルガの全弟のインザモーメントとのたたき合いで最後のグイッとひと伸び。長く脚を使ってオープン入りを決めている。
「馬は思った以上に楽だったみたいで、前走からの中1週ですが疲れはないですね。前走も放牧を挟んでいて、まだ良くなる部分を残しての競馬でしたから。今回の方がよく感じますし、重賞でどこまでやれるか楽しみです」
上積み十分。期待感に溢れる久々の重賞挑戦は、前走と同じ京都二千二百㍍の外回りだ。何より、今年の京都芝では自身の1勝を含みキズナ産駒が4勝でトップ。先週もきさらぎ勝で同産駒のサトノシャイニングが強さをみせたばかりだから、京都記念で唯一の産駒はまだ〝好走ゾーン〟にいるともいえる。
名門・矢作厩舎の実力馬が復活ムードなら、ここから重賞路線をにぎわせていい。あす、松山が手綱を取る最終追いにも注目だ。