【有馬記念】アーバンシック視界良好

公開日:2024年12月17日 14:00 更新日:2024年12月17日 14:00

春よりもグンと成長

 今年の菊花賞を制したアーバンシック。その待望の瞬間が訪れるまで、ダノンデサイルが大きく立ちはだかった。

 新馬、百日草特別を連勝すると、陣営はクラシック出走を確定させるために年明けの京成杯を選んだ。ところが、勝ったのは伏兵扱いだったダノン。辛くも②着で皐月賞に駒を進めてダービー出走もかなったが、結果は周知の通り。2戦2敗の相手に雪辱を果たしたという意義もある。

 武井師は「クリストフ(ルメール騎手)がうまく乗ってくれたし、成長も見られました」と最後の1冠を振り返り、こう続けた。

「成長? やっぱり精神面でしょう。そこの伸びしろでいえば、今回のメンバーでも一番じゃないかなと(笑)。まだまだなところもあるけど、京成杯の頃と比べて雲泥の差」

 中間はノーザンファーム天栄でリフレッシュ。12月5日に帰厩した。

「牧場からも“これまでの短期放牧の中では一番いい状態で戻せそう”と言われてました。確かに(12月)8日の追い切りは良かったですね」

 1週前はウッドで3頭併せ。大きく追走して6F80秒7―37秒6、1F12秒0をマーク。

「折り合いの確認と長めからしっかり動かして、目的は達成できました。時計が速くなっていつもよりしまいが甘くなったけど、今の感じなら、はねのけてくれそう。上向いてくるはず」

 中山ではセントライト記念勝ち。地の利も存分に生かせる。

「坂をグイッと駆け上がれるパワーがあるし、二千五百も合うイメージ。継続騎乗も心強いので、楽しみですよ」

 史上9頭目の菊花賞&有馬記念のダブル制覇へ視界良好だ。

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