【京都大賞典】6歳にして自分の〝庭〟を見つけたシュヴァリエローズ
公開日:2024年10月7日 14:00 更新日:2024年10月11日 11:11
今年の京都大賞典は大波乱の決着だった。
立役者は8番人気のシュヴァリエローズ。9度目の重賞挑戦で悲願のタイトルを手にした。
レースはテンからケイアイサンデラが飛ばして前半5F通過が58秒7。これを道中は6番手で脚をためると、坂の下りからスムーズに進出して直線では馬群の外へ。ディープボンドとのたたき合いを制したところがフィニッシュラインだった。
この勝利は6歳にしてようやく自分の“庭”を見つけた結果だったか。
デビュー以来、一貫して二千メートル以下を使われていたが、今年2月に初めて二千二百メートルの京都記念へ出走。そこで④着ときっかけをつかむと、以降は二千四百メートルのメトロポリタンS、二千五百メートルの目黒記念と使われて③②着と崩れ知らずで、今回でタイトル奪取までやってのけた。
「これくらいの距離が一番合うんでしょう。脚がたまる」とは管理する清水久師。距離延長が馬自身ときっちりかみ合ったということだろう。
「ジャパンCあたりになると思いますが、間隔、距離、馬の状態でオーナーさんと相談して」と師は大舞台も意識。6歳秋にして活躍の場を見つけたディープ産駒の今後を楽しみにしたい。
一方、その裏で⑪着に終わったのが宝塚記念勝ち馬ブローザホーン。時計の速い決着で、初めて背負う59キロも足かせになったか、昨年の競走中止に続いて残念な結果に。ともあれ、秋ステップでもあり、次での変わり身を期待しておきたい。