【宝塚記念】プラダリア 得意の京都で非願成就
公開日:2024年6月20日 14:00 更新日:2024年6月20日 14:00
「ここにきて馬が完成してきた」(池添学師)
悲願のGⅠ制覇を狙うプラダリアに注目だ。
前走の大阪杯は展開と舞台に泣かされた一戦だった。レースは前半5F60秒2のスロー。その中で道中6、7番手のインだから、一見すると理想的な位置取り。だが、これがアダとなった。池添学師がこう話す。
「スタートしてからポジションを取り切れず、道中は動くに動けない位置にはまって……。この馬の持ち味は持続力のある末脚で、それを生かすことができませんでした。もう1列前なら結果は違ったかもしれません」
自分から動いて、徐々に加速していく形が理想で、前走のようなスローの瞬発力勝負は分が悪いのだ。それでもしまいはジリジリ脚を伸ばして0秒4差⑥着まで差を詰めた。不得手な展開でも崩れなかったあたりは、地力の高さといっていい。
今回は条件が一気に好転する。当該舞台はゲートから1コーナーまで距離があって比較的、ポジションを取りやすい。加えて勝負どころでは下り坂を利用して、スピードに乗りやすいという利点もある。トップスピードに入るまで助走区間が必要なタイプだけに、これは大きな追い風となる。実際、京都コースでは2戦2勝。無類の強さを発揮してきた。
もちろん、状態も良好だ。1週前はCウッドで長めから追われて6F85秒0―38秒0、1F11秒3。そして、直前は前2戦と同様に坂路で4F54秒1―12秒7と、順調に追い切りを重ねてきた。
「京都記念、大阪杯と具合が良く、ここにきて馬が完成してきた印象です。立ち回りのうまさを生かせれば強い相手でも」
待ちに待った京都でのGⅠ。6度目の挑戦で悲願のビッグタイトル奪取だ。