【日本ダービー】①着賞金3億円だが、世界一は〝一年天下〟だった

公開日:2024年5月23日 14:00 更新日:2024年5月23日 14:00

 日本の競馬、特にJRAは世界的に見ても賞金が高いことで知られている。

 昨年の世界における高額賞金ランキングを調べてみると、ジャパンC、有馬記念の①着賞金5億円、総賞金10億8500万円は4位タイ。1位は周知の通り、サウジCで①着賞金1000万米ドル(昨年のレートで約13億1800万円。以下、米ドルはドルと略す)、総賞金2000万ドル(約26億3600万円)、2位はドバイワールドCで、①着賞金696万ドル(約9億1700万円)、総賞金1200万ドル(約15億8100万円)、3位はオーストラリアの芝千二で行われるジ・エベレストで、①着賞金は700万豪ドル(約6億2700万円)、総賞金1500万豪ドル(約17億9200万円)である。

 以下は昨年、日本のオオバンブルマイが勝ったことで話題となったオーストラリアのザ・ゴールデンイーグル、ドバイシーマクラシック、BCクラシック、凱旋門賞、メルボルンC、ドバイターフ、香港C、香港マイルと続く。ここまでが①着賞金3億円超えである。

 では、日本ダービーはというと、①着賞金3億円、総賞金6億4800万円。つまり、世界の数あるダービーの中で、最高賞金額のレースだったのだ。

 2番目に高いのはケンタッキーダービーで①着賞金186万ドルだから、約2億4500万円。現在の1ドル=155円で計算しても2億8830万円ほどである。

 だが、しかし。

 日本ダービーの賞金は今年も昨年と同じ。一方のケンタッキーダービーは今年1月に大幅な増額を発表。今年の①着賞金は310万ドル、総賞金は500万ドルとなった。1ドル=155円なら、勝つと4億8000万円以上になる。前年比では実に1・67倍にもなった。

 ケンタッキーダービーは今世紀になってから、総賞金の増額が著しい。

 96年から04年は100万ドルだったが、05年から18年は200万ドル、19年から23年が300万ドル、そして今年から前記の通り500万ドルに。

 一方、日本ダービーは96年の時点では①着賞金1億3200万円、総賞金は2億5000万円ほどだった。

 ①着賞金は01年から1億5000万円になり、13年から2億円に。そして昨年から3億円になったのだが……。

 ちなみに、22年の時点では世界のダービーの中で1位がケンタッキーダービー、2位が日本ダービー。それでも差は1300万円ほどだった。

 日本の天下はわずか1年だけ――。さて、来年以降はどうなる!?

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