【オークス】よく馬券になるチューリップ賞馬 桜④着スウィープフィートに注目
公開日:2024年5月16日 14:00 更新日:2024年5月16日 14:00
前2年のオークス馬はスターズオンアース、リバティアイランド。ともに桜花賞との2冠制覇を成し遂げた(リバティは秋華賞も制して3冠を達成)。20年もデアリングタクトが3冠牝馬となっているから、近年は桜花賞馬がオークスも制すケースは非常に多い。
では、もっと長い期間ではどうか。
レースデータが電子化されている86年以降、桜花賞馬は30頭がオークスにも出走。その成績は〈9 6 5 10〉、勝率・300で、連対率・500となる。
同じ期間、皐月賞馬のダービー成績と比較するとどうなるか。35頭がダービーに駒を進めて〈10 6 4 15〉、勝率・286で、連対率・457。2冠達成の確率、連対率ともそう差はないが、距離が800メートルも違う桜花賞→オークスの方がやや高いのは興味深い傾向といえよう。
ただ、オークスを語るうえで、忘れてはならないのがチューリップ賞馬である。とにかくよく馬券になっているからだ。
チューリップ賞は桜花賞と同じ舞台(年によっては例外もある)のオープン特別からGⅢに昇格したのが94年。18年からはGⅡになった。
では、勝ち馬でオークス③着以内の馬を挙げていこう。
オープン特別の頃の87年マックスビューティはオークス①着、88年シヨノロマンは②着、89年ヤンゲストシチーは③着。90年アグネスフローラ、91年シスタートウショウは②着、92年アドラーブル、93年ベガは①着だ。
GⅢ時では94年アグネスパレード③着、95年ユウキビバーチェ②着、96年エアグルーヴ①着、01年テイエムオーシャン③着、04年スイープトウショウ②着、09年ブエナビスタ①着、14年ハープスター②着、16年シンハライト①着、17年ソウルスターリング①着。ちなみに、07年ウオッカはオークスではなくダービーに出走して快挙を成し遂げた。
GⅡになってからも、18年ラッキーライラック③着、22年ナミュール③着がある。
かつては2歳時に阪神ジュベナイルフィリーズを使い、年明けはチューリップ賞→桜花賞→オークスが王道。近年はチューリップ賞さえもスキップされがちだが、価値が高いレースであることに変わりはない。
今年の勝ち馬はスウィープフィート。②着止まりだった前記の祖母スイープトウショウを超えられるか。果たして……。