【シルクロードS】ルガルでかなえるか西村淳 悲願のGⅠ取り
公開日:2024年1月29日 14:00 更新日:2024年1月29日 14:00
千二で3馬身差はまさに圧勝
京都で行われた高松宮記念の前哨戦、GⅢシルクロードSを制したのはルガル。明け4歳初戦でこれがうれしい初タイトル奪取となった。
完勝、いや、圧勝と言うべきフィニッシュだった。
これまで重賞挑戦は3度あって②④②着。あと一歩、及ばなかったが、今回は違った。
「この馬はゲートだけが難しくて」と話したのは前回の京阪杯(②着)に続いて手綱を任された西村淳。2度目の騎乗となった今回はトップスタートと言っていいほど、ゲートを決めた。
そうなるとレース運びは楽だ。道中は持ったままで2番手を追走し、余力十分に向かえた直線はどうだ。左ステッキ一発に呼応すると、あとは独走。②着以下を全く寄せつけることなく、まさに強いの一言だった。
その強さは記録面でも分かる。差のつきにくいスプリント戦ではなかなか見ることのできない3馬身の0秒5差。それもハンデ57・5キロを背負ってのものだ。
芝のスプリント重賞で57・5キロ以上を背負い、なおかつ0秒5差以上の勝利は近年で全く記録されていない。一番近いところでも98年の中日スポーツ賞4歳S=トキオパーフェクトがあるくらいだ。
これだけの強さを見せつけられると、楽しみになってくるのが本番の高松宮記念。レース後の西村淳も「次のGⅠの舞台でも活躍してくれると思います」ときっぱり。
鞍上も関西の若手では騎乗スキルの高いジョッキーで、昨年はキャリアハイの76勝。そしてJRA重賞もこのルガルで8勝目となった。
ただし、GⅠはまだ勝ったことがない。「(高松宮記念では)僕自身も頑張りたい」と話すだけに、自身悲願のGⅠ取りにも期待したい。