【秋華賞】3冠達成リバティアイランドの次は? そして終着駅は……
公開日:2023年10月16日 14:00 更新日:2023年10月16日 14:00
ファンが待望するイクイノックスとの対決は実現するか
京都で行われた今年の秋華賞はまさに1強の競馬。断然の人気に推されていたリバティアイランドが圧倒的な脚力で、史上7頭目の牝馬3冠達成をやってのけた。
「(ジョッキー人生)20年目で神様がくれた最大のプレゼントです」とレース後の川田。トップジョッキーにそう言わせるほど感動的なまでの強さだった。
スタートを決めると、1角は6番手で通過。道中は実にスムーズな走りで力みもなかった。こうなれば進路をつくっておけばもう十分だ。
残り4F過ぎにはいつでも動けるポジションに誘導すると、3F過ぎからは自然と外からピッチアップ。一気にのし上げて4角ではもう先頭へ並び掛け、直線は早々と抜け出してあとは余裕しゃくしゃく。最後は押さえながらのフィニッシュで3冠最終章を締めた。
同世代とは比較にならないこの脚力。いよいよ今後は3歳牝馬のステージを超えての活躍が期待されるが、次はどこが舞台になるのか。
牝馬同士なら中3週にはなるが、エリザベス女王杯。その翌週にはマイルCSも。そしてファンが本当に期待するのはジャパンCでの“世界一”イクイノックスとの頂上対決か。
ただし、イクイノックスはシルクレーシング、リバティはサンデーレーシング所属とはいえ、ノーザンの“同門”である。
もちろん、国内ではなく、年内に世界デビューなら、香港国際競走という大舞台もチョイスに入っていいだろう。
この勝利でGⅠタイトルは4つ目。この後の3歳シーズンだけでなく、4、5歳とフルに走れることを思えば、アーモンドアイが持つ芝GⅠ最多記録の9勝&歴代獲得賞金の記録更新もこの強さを思えば決して夢ではない。
リバティの終着駅は女傑超え――。そんなイメージを抱かせる牝馬3冠達成でもあった。