【秋華賞】前走で見せた末脚は衝撃的 モリアーナ大仕事をやってのける
公開日:2023年10月12日 14:00 更新日:2023年10月12日 14:49
トライアルを快勝して勢いに乗るモリアーナに注目だ。
春は重賞で3戦して③④⑥着。桜花賞には賞金不足で出られなかったこともあり、不完全燃焼に終わった。
捲土重来を期して迎えた秋初戦は今年からGⅡに昇格した紫苑S。ここで衝撃的な勝ちっぷりを演じてみせた。
道中は最後方に近い位置取りから、4コーナーでも後方のまま。武藤師も「あそこからじゃ到底、届かないと思った」と振り返ったほど。
ところが、直線を向いて馬混みに突っ込むと、一気に伸びて差し切り。稍重の勝ちタイム1分58秒0は18年にノームコアが出したレースレコードとタイだった。
「アッパレだったね。えっ、と思ったら、あっという間に前をとらえたんで、喜ぶ時間も短かったよ(笑)。でも、あのパフォーマンスなら、勢いづいて女王(リバティアイランド)に挑戦することができる」
その言葉通り、堂々と胸を張ってGⅠに向かえる勝ちっぷり。初距離で本番と同じ二千メートルをクリアできたのも大きい。
レース後もここを目標に在厩で調整して、順調そのもの。水曜はウッドでスタンド前から入って、単走で6F82秒6―36秒6。馬なりのまましまいを伸ばして、躍動感あふれるフットワークで1F11秒4をマークした。
「先週の時点である程度仕上がっていたので、折り合いをつけて息を整えただけ。思ったより時計が速くなったのは、それだけ具合がいいということでしょう」
万全の態勢で迎える牝馬3冠の最終戦。「最後の脚は見劣らない」と自信を深めた決め手で、大仕事をやってのけるか。