【府中牝馬S】大人になったディヴィーナ
公開日:2023年10月12日 14:00 更新日:2023年10月12日 14:22
「あとは勝つだけです」(大江助手)
5歳秋を迎えたディヴィーナに本格化ムードが漂っている。
目下の充実ぶりは馬柱を見れば一目瞭然だ。今年1月の復帰戦から④⑩⑫着と精彩を欠いていたが、その後は④②②着とガラリ一変。それぞれ内容も濃かった。
④着だったヴィクトリアマイルは名だたるGⅠ馬を相手に上がり最速をマークし、②着の中京記念は逃げ馬有利の展開の中を0秒3差。そして前走の関屋記念では、暑い時季でもきっちり体を増やしての出走。レースでは前半からきっちりポジションを取りに行き、直線では完全に抜け出す正攻法の競馬をしてみせたのだ。目標にされた分、差されはしたが、勝ちに等しい内容だった。
「最近は馬自身、余裕を持てるようになった。メンタル面、馬体が成長してきた証拠でしょうね。だからこそ、リズム良く競馬ができるようになったのだと思います」(大江助手)
心身ともに充実期を迎え、動きもさらにパワーアップしている。
先月20日にトレセンに帰厩すると、29日のCウッドでは7F96秒8をマーク。さらに1週前には、M・デムーロを背にCウッドで6F78秒4の猛時計をたたき出してきた。
これで仕上がったか、直前は坂路で単走。小気味いい走りで4F52秒6をマークした。ラストは軽く仕掛けた程度ながらも2F12秒1―11秒9の加速ラップでフィニッシュと、体調の良さが見て取れる好調教だ。
「非常にエネルギッシュな動きでしたね。いよいよ本格化してきたな、という感じ。大人になった今なら、千八にも不安はありません。あとは勝つだけです」