木津突撃馬券

【木津の日曜コラム・京都大賞典】

公開日:2023年10月8日 17:00 更新日:2023年10月8日 17:00

菅原明を背に軽快な動き

 関係者が持つ馬の素質を見抜く能力には、しばしば脱帽させられることがあります。

 最近では中野厩舎の番頭格で、調教師の息子でもある中野調教助手には驚かさせれました。

 それは一昨年暮れ。

 たまたまウッドで追い切りを行っていた中野厩舎の2歳新馬が目について双眼鏡でのぞいて…

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10月9日(月)京都競馬場

木津信之

「ベガはベガでもホクトベガ!」
 93年エリザベス女王杯でホクトベガが①着でゴールに飛び込んだ瞬間の実況です。当時、浪人生でフラフラしていた自分にとっては衝撃的であり、今でも予想の根底に根付いています。
 ベガはバリバリの良血馬で鞍上が武豊。牝馬3冠にリーチをかけていました。対して、ホクトベガは父がダート血統でベテランの加藤和を配したいぶし銀のコンビ。春2冠でベガに大きく後塵を拝したホクトベガに勝ち目はなさそうでしたが、見事にリベンジ。この“逆転劇”こそが競馬の醍醐味ではないでしょうか。
 かつて作家の寺山修司氏は「競馬が人生の比喩なのではない、人生が競馬の比喩なのである」と評したそう。馬も人も生きている間はいつかの大逆転を狙っています。雑草でもエリートを超えるチャンスはあるはずと、きょうもトレセンを奔走しています。

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