【新潟記念】また北村宏だ ノッキングポイントと5年前のブラストワンピースが似ている点と異なる点

公開日:2023年9月4日 14:00 更新日:2023年9月4日 14:00

 夏競馬ラストを飾る新潟記念は3歳馬ノッキングポイントが制した。

 鞍上の北村宏は先々週の新潟2歳S=アスコリピチェーノで18年関屋記念以来となる5年ぶりの重賞Vを決めたばかり。関東のベテランが2週連続でさすがの存在感を示して、秋競馬に勢いをつけてみせた。

 ノッキングポイントはメンバー中、唯一となる3歳馬。これまた5年前のブラストワンピース以来となる年長馬撃破となった。くしくもこの年に前記の北村宏が関屋記念を制した時のパートナーもまた3歳馬プリモシーンだった。

 ブラストはのちに有馬記念も制したわけだが、この年の3歳馬はとにかくハイレベルだった。秋には他にもマイルCS=ステルヴィオ、ジャパンC=アーモンドアイ、チャンピオンズC=ルヴァンスレーヴが古馬の混合GⅠを制していたのだ。

 今年もクイーンSのドゥーラに続く3歳馬による中距離の古馬重賞V。似たような雰囲気があるだけに、この世代もレベルは高いかもしれない。

 なお、ブラストが毎日杯①着→ダービー⑤着から。ノッキングは毎日杯②着→ダービー⑤着だったから、戦歴は非常に似ている。

 ただし、ハービンジャー産駒のブラストは、その前に二千四百メートルのゆりかもめ賞勝ち。一方、ノッキングはモーリス産駒でマイルで2勝だから、適性的には二千メートル以下にシフトしていくようにも思える。

 母チェッキーノ、祖母ハッピーパスは重賞ウイナーで、近親にシンコウラブリイ、コディーノなど活躍馬がズラリ名を連ねる良牝系。これに父の成長力が加われば、もうひと皮、ふた皮とむけてもおかしくない。

 この時期に賞金加算できたことも大きいし、秋以降の飛躍が大いに楽しみになる勝利だった。

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