史上初!? もつれにもつれた新潟リーディングはスポット参戦の川田に
公開日:2023年9月4日 14:00 更新日:2023年9月4日 15:39
夏競馬が終了。札幌は横山武が22勝を挙げて、2位武豊に6勝差をつけてトップに。3年連続のリーディングに輝いた。
4週間と短かった夏小倉は若手の坂井が10勝でトップに。一方、昨年トップの松山は6勝止まりだった。
この2場は先々週終了時点でほぼ“確定”の状況だったが、新潟は最後までもつれた。
先週の時点で戸崎、川田が10勝ずつ。津村が9勝で追う大混戦だった。
3人とも土日、新潟で騎乗。そして、土曜は津村が1勝をマークしたものの、戸崎、川田が未勝利に終わり、②着回数の差で戸崎、津村、川田の順に。日曜は川田が2、7Rで2勝したが、戸崎は1勝、津村は未勝利。結局、川田が初めて夏新潟のリーディングとなった。
とはいえ、川田は6週間の連続開催のうち、新潟で乗ったのは3週間のみ。東西混合の開催となった2回新潟の2週間で10勝。この時点で戸崎は4勝、津村は2勝だったから、前半の“貯金”が最後にモノを言ったか。
関西ジョッキーが新潟を制したのは15年のM・デムーロや20、21年の福永の例がある。だが、彼らは夏の軸を関西馬が多く出走する新潟に置いていた。
ところが川田は12日間のうちのわずか6日間、29鞍で〈124310〉、勝率・414の凄さ。戸崎が66鞍、津村が76鞍だったことを思えば、このリーディング奪取には驚きしかない。
もともと騎乗数を厳選している川田。ま、“らしい”といえばらしいのだが……。