【北九州記念】ジャスパークローネで重賞を連勝した森厩舎の雨のち晴れ

公開日:2023年8月21日 14:00 更新日:2023年8月21日 14:00

 小倉で行われた「サマースプリントシリーズ」の第4戦、北九州記念を制したのはジャスパークローネ。前回のCBC賞に続いてスプリント重賞連勝となった。

 管理する森厩舎にとっては名誉挽回といったところか。

 土曜新潟ではまさかの出来事があった。

 3Rの2歳新馬戦で出走予定だった同厩舎のエンブレムボムが実際は別馬と判明。レース当日には1番人気に推されていたものの、当然、競走除外となり、森師には過怠金50万円が科せられることに。馬の取り違えはJRAでは34年ぶりの事象でもあった。

 まさに前日は“暗”だったが、それを“明”へと変えたのが北九州記念のジャスパークローネ。

 こちらは5番人気だったが、好スタートを切ると、前半3Fが32秒9の入り。「最初のコーナーまでのアプローチが良かったです」とは鞍上の団野で、前日の3勝クラスより遅いから、ジャスパーにとってはマイペースだ。こうなればおつりは十分に残る。直線も競り合いになることもなく、押し切ってみせた。

 これでサマースプリントシリーズ第2戦のCBC賞に続いての連勝で、シリーズポイントを21まで伸ばして独走態勢。この後はスプリンターズS直行で、残るシリーズ2戦に参戦予定はないものの、チャンピオンの座を大きく引き寄せる勝利である。

 馬の取り違えから一転して、重賞を連勝。スプリントシリーズのボーナス(馬主3200万円、厩舎関係者800万円)も視界に入ってきた。まさに森厩舎にとっては雨のち晴れの週末になったのは間違いない。

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