今週から２週間は暑熱対策のため関西圏での競馬はなく、新潟、札幌の２場開催で行われる。

　新潟開幕週のメインはサマースプリントシリーズ第３戦のアイビスサマーダッシュ。日本で唯一の直線千メートルで行われる名物重賞だ。

　昨年は７番人気のビリーバーが勝って、３連単２６万７０６０円の波乱決着。今年も確固たる主役馬が不在で混戦ムードが漂っている。

　このレースでの実績なら１９～２１年に①②②着のライオンボス、２１年の勝ち馬オールアットワンスが上位。ただし、前者は今年８歳を迎えて、往年の勢いがない点が気掛かり。後者は昨年⑥着以来で、１年ぶりの実戦がどう出るかだろう。

　コース適性の高さならトキメキもヒケを取らない。千直では昨年の駿風Ｓ勝ちでオープン入り。今年も前走の韋駄天Ｓで０秒１差③着に善戦している。過去２年は④⑪着のこのレースで今年こそ重賞初制覇を狙う。

　シンシティは昨年の②着馬。こちらもコース適性は十分で、５カ月半ぶりをたたいて一変があってもおかしくない。

　他にも韋駄天Ｓを勝ったメディーヴァルなどスピード自慢が登録。馬券的にも面白い一戦になりそうだ。