【ユニコーンS】ペリエール、堂々たる勝利で早くも来年のフェブラリーS馬券圏内確定か
公開日:2023年6月19日 14:00 更新日:2023年6月19日 14:00
今や、海外帰りは買い材料
ユニコーンSを制したのはペリエール。1番人気に応えて初の重賞タイトルを手に入れた。
来年のフェブラリーSまで視野に入ってくる勝利だったか。
レースはニシノカシミヤが飛ばして、前半3~5F34秒6―46秒3―58秒0のハイペース。前半6F全て11秒台のラップを刻む消耗戦になった。
この流れを道中は好位追走から、直線は手応え十分に追い出しを待つ余裕があったほど。終わってみれば②着に3馬身差だから、1頭だけ力が違ったということ。
これで同舞台では2月のヒヤシンスSに続く2勝目となった。過去、同じように東京マイルでのオープン勝ちがあったユニコーンS馬は10年バーディバーディ、15年ノンコノユメ、16年ゴールドドリーム、20年カフェファラオの4頭。いずれも翌年のフェブラリーSで馬券に絡んでいた。
JRAでダート千六のレースが行われるのは東京だけ。それだけに、コース適性の高さが問われるし、両レースの親和性も高い。
この舞台で圧倒的なパフォーマンスを見せたペリエールも、来年2月が大いに楽しみになった。
なお、今回はUAEダービー④着からの帰国初戦だったが、今年の重賞は海外帰りの好走例が多い。京都記念=ドウデュース、大阪杯=ジャックドール、ヴィクトリアマイル=ソングラインに続いてこれで4勝目。
ひと昔前は“海外帰りは割引”と言われていたこともあったくらい。それが輸送、調教技術の進歩もあって、今では当たり前のように結果を出せるようになった。
「海外の経験が彼にとって、いいポイントだったと思います」
レース後のルメールがコメントしたように、遠征帰りはその経験値をプラスに捉えた方がいい時代なのかもしれない。