【ヴィクトリアマイル】ソダシ本当の勝負は次だ 数々の名馬を手がけた今浪厩務員最後のGⅠ
公開日:2023年5月15日 14:00 更新日:2023年5月15日 14:00
史上3頭目の連覇はならなかった。②着に終わったアイドルホースのソダシだ。
レースは主役と言っていい取り口だった。スタートを決めて終始、逃げるロータスランドを見る形。直線では残り2Fを過ぎて堂々と先頭へ。そして外から迫ってきたスターズオンアースはしっかり押さえ込んだ。ただし、内をうまく突いたソングラインに頭差だけ出られたところがフィニッシュライン。「相手を褒めるしかない」とはレース後の須貝師だ。
勝てはしなかったが、「ゲートもスムーズでチャカつくことがなかったのは収穫」。しかも、昨年11月のマイルCS以来となるブッツケなら上々で、実際、輸送がありながら今回はプラス8キロの488キロ。デビュー以来、最高馬体重でもあった。
それなら楽しみは再来週。昨年はヴィクトリアM後は札幌記念のローテーションだったが、今年は安田記念を視野に入れ、自身初の牡馬混合GⅠタイトル取りを目指す。どうしても結果を出したいのが今浪厩務員の存在だ。
ソダシだけでなく、過去にゴールドシップなど数々の名馬を手がけてきた腕利き厩務員も、今年9月で65歳の定年を迎える。GⅠシーズンはこの春が最後ということ。そう、名牝と名厩務員のコンビで出走するラストGⅠが次の安田記念。まさに本当の勝負ということになってくるだろう。