ケンタッキーダービーがあらためて教える無事にレースを終えることの難しさ
公開日:2023年5月8日 14:00 更新日:2023年5月8日 14:00
日本時間の7日朝に行われた米GⅠケンタッキーダービー。日本馬はデルマソトガケがゲートで立ち遅れて⑥着、大井のマンダリンヒーローは⑫着に終わった。
その一方で、日本のもう一頭、コンティノアールは出走取り消し。他にも出走馬の確定後に4頭が取り消し、繰り上がり馬3頭が出走しても、最終的には18頭立て(フルゲートは20頭)だった。
異例とも思える5頭のスクラッチ。この点に感じるのが、競走馬が無事にレースを終えることの難しさだ。
5連勝中で1番人気が予想されていたフォルテはレース当日の朝、獣医師の判断で取り消しに。コンティノアールも歩様の乱れがあり、獣医師が何度も診断。最終的に矢作師が苦渋の決断で出走を取り消した。
また、マンダリンヒーローが②着したサンタアニタダービーで①③着のプラクティカルムーブ、スキナーは熱発。ロードマイルズは同じ厩舎の2頭が立て続けに事故死したため、主催者判断でのスクラッチである。
今年のドバイではドウデュースが現地の獣医師からのドクターストップで取り消しに。最近は出走するにあたってのドクターチェックが以前よりも非常に厳しくなっている傾向がある。思っている以上に、レースに出ること、無事に帰ってくることが大変なのだ。
残念ながら日本馬3頭出し、初の⑤着以内は達成できなかったが、史上初の2頭出走で、デルマソトガケは日本のみならず、現地でも上位人気になった。この先、日本のダート馬がケンタッキーダービーに出走することが当たり前になりそう。いずれ、勝ち負けになる馬が出てくることを期待したい。