日曜阪神メインは阪神大賞典。芝三千メートルで行われる伝統のＧⅡで、天皇賞・春の前哨戦としても重要な一戦となる。

　中心となるのはディープボンド。同レースで２連覇中と現役屈指のステイヤーだ。今年で６歳になるが、先週はＣウッドで６Ｆ８０秒９、１Ｆ１１秒５で２馬身先着と上々の動きだから、まだまだ衰えはない。ゴールドシップ以来となる３連覇で、悲願のＧⅠ取りに弾みをつけたいところだ。

　ライバルとして立ちふさがるのはハイレベルの４歳勢か。ボルドグフーシュは菊花賞、有馬記念と連続②着。有馬記念では③着ジェラルディーナに１馬身半差をつけたように、重賞未勝利馬ながらも世代トップクラスの実力を持っている。ここで重賞初制覇といきたいところ。

　ジャスティンパレスは神戸新聞杯を制し、菊花賞でも③着。２歳時にＧⅠホープフルＳで②着した素質馬がさらにパワーアップしてきた印象だ。鞍上がデビュー２連勝時に手綱を取ったルメールになるのも好材料。

　ほかにも昨年の阪神大賞典②着のアイアンバローズに、２０、２１年の阪神大賞典で①②着のユーキャンスマイル、昨秋に２連勝でアルゼンチン共和国杯を制したブレークアップなどスタミナ自慢が集結。本番へ向けて結果を出すのはどの馬か注目したい。