【中山記念】イルーシヴパンサー連勝でGⅠ取りへ
公開日:2023年2月21日 14:00 更新日:2023年2月21日 14:00
重賞連勝を狙うイルーシヴパンサーに注目だ。
昨年の東京新聞杯では4連勝で初タイトルをゲット。続く安田記念でも1番人気に推されたが、展開が噛み合わず⑧着に敗れた。
賞金加算を期して臨んだ関屋記念でまさかの⑪着に敗れたことで、昨秋は全休して立て直し。年明けの京都金杯で再始動となった。
レースではこの馬にしてはスタートが決まり、道中は中団から。直線は内ラチ沿いから抜け出して先頭ゴール。末脚勝負の大外一気が多かったこれまでのイメージを一新する勝ちっぷりだった。
「道中は内のポケットに入ってタメられたし、最後もしっかり脚を使えたからね。初めてああいう勝ち方ができたのは収穫だったよ」
小林助手がそう振り返るように、ここにきてレースぶりに幅が出てきたのは大きい。
中間は放牧を挟んで、ここ目標に順調に調整が進められている。
「放牧から“いいな”って感じで帰ってきた。乗っていても前走以上の感触はあるよ」
なら、休み明けをたたいた上積みのある状態で臨めそう。
「走りのバランスが良くなってきた」(小林助手)
ただし、今回は課題もある。中山千八ヘのコース替わりだ。
これまでの6勝はいずれも新潟、東京、中京とワンターンの大箱でのもの。当該舞台では3歳春のスプリングSで④着に敗れている。
しかし、陣営からはそんな不安を払拭する声も聞けた。
「以前よりも走りのバランスが良くなってるし、普段の調教でも乗りやすくなってる。これなら右回りの中山でも大丈夫だと思う」
ハーツクライ産駒らしく年齢を重ねて進化してきた。今ならコース替わりも対応可能。春GⅠが楽しみになる走りが期待できそうだ。