【朝日杯フューチュリティS】タイセイビジョン②着 武豊またお預け
公開日:2019年12月16日 17:00 更新日:2019年12月16日 17:00
今年も勝利を手にすることはできなかった。
“レジェンド”武豊だ。
これまでJRAのGⅠで手にしていないのは朝日杯FSと17年にGⅠとなったホープフルSの2鞍だけ。この朝日杯FSは過去19回騎乗して②着が4回。それもその4鞍はタイム差なしが1回、0秒1差が3回とあと一歩だけ、勝利には手が届いていなかった。
今年のパートナーはタイセイビジョン。速めのラップ形態の中、うまく折り合いをつけて直線入り口ではサリオスを射程圏に入れる理想的な形。残り1Fでは外からサリオスをとらえようかという勢いで伸びてきた。
「思った通りの競馬ができた。一瞬、勝てると思ったけどね」
そう武豊が振り返ったように乗り方としては完璧。ケチのつけるところがなかったが、結果的にはいかにも相手が強過ぎたということだろう。
これで通算5回目の朝日杯FS②着になってしまった。ともあれ、今年は4年ぶり通算22回目の年間100勝や菊花賞を制して昭和、平成、令和と3元号GⅠ制覇など、レジェンドらしい巧みな手綱さばきが続いている。“鬼門”突破は来年に期待したい。