女傑誕生か。日曜阪神の秋華賞トライアル・ローズSを制したのはモンローウォーク。デビューから無傷の4連勝で重賞初制覇となった。
戦前は阪神千八の舞台が合うかの不安があった。父はディープインパクト直子のキズナだが、母アンフィトリテⅡは豪州のマイルGⅠ勝ち馬で、セブリング×リダウツチョイスと豪州のスピード寄りの配合。母系の適性が出やすいキズナ産駒だけに、モンローウォークはスピード勝負向きの配合だ。
実際、前走の函館、かもめ島特別はほとんど持ったままで②着に3馬身半差。小回りの函館の内容が強すぎただけに、直線のワンターンの千八では切れ負けするのではないかと思っていた。それがレースでは2番手追走から、直線で抜け出すとラストはノーステッキで②着に3馬身差。上がり3Fはメンバー最速の34秒1だから搭載しているエンジンが違った印象だ。
この内容なら秋華賞がより楽しみになる。本番は京都内回りの二千が舞台。昨年は4角2、1番手だったエンブロイダリー、エリカエクスプレスでの決着だったように、同馬のスピードをフルに生かせる舞台だと言える。
②着はエンネでキズナのワン・ツー。こちらは祖母が愛GⅠ勝ち馬の欧州母系。母の父がサドラーズウェルズ系で母系にダンチヒの血を持つ配合は、エリキングと同型配合の決め手勝負向きだ。オークスからプラス10㌔は成長分とみていいだろう。今回はブリンカーを着けて、春より行きっぷりは良くなっていた。ただ、勝ち馬が強すぎた。キズナ産駒も古馬になって良くなる馬が多く、今後のさらなる成長に期待したい。
③着はイクイノックスの全妹イクシード。キタサンブラック産駒でサーアイヴァーのクロスを持つ配合は決め手勝負に強い。兄はレコード勝ちした東京二千がベストコースだと思っていたが、妹も東京で2勝。今回もモンローウォークと並ぶ上がり34秒1を繰り出したが、後方からで展開が向かなかった。加えて、晩成傾向のある血筋だけに、こちらも古馬になってからが本番だろう。
スワーヴリチャード産駒は中山二千二百の重賞で3戦3勝
中山で行われたセントライト記念は12番人気のジャスティンシカゴが勝利と穴をあけた。
血統を見ると中山二千二百の舞台が良かったか。実はスワーヴリチャード産駒は同舞台の重賞は2頭が出走してアーバンシックが24年セントライト記念を、レガレイラが25年のオールカマーを制して2戦2勝。今回のジャスティンを加えて3戦3勝となった。欧州母系に母の父キングカメハメハの配合はパワー寄りで稍重馬場を苦にしない配合なのも味方したのだろう。春はプリンシパルSで②着と実績があっただけに、人気の盲点になっていたか。
②着はエピファネイア産駒のサヴォアフェール。母の兄姉にはマカヒキ、ウリウリがいる血筋だ。父がディープインパクトだった兄姉に対し、母ナニアヒアヒはキングカメハメハ産駒。ダートで走った祖母ウィキウィキ寄りのパワー配合で、父がロベルト系の同馬も雨馬場を苦にしなかった。ただ、近親にはスピード寄りの馬も多く、菊花賞となると距離が長い感じがする。
1番人気のゴーイントゥースカイは⑥着。コントレイル産駒でアンブライドルドの4×4のクロス配合。ダービーでメンバー最速の32秒8をマークしたように、高速馬場の決め手勝負向き。今回は条件が合わなかった。
ベストの小回り中距離でジョバンニ重賞初制覇
土曜に阪神で行われたチャレンジCはジョバンニが重賞初制覇。ここまで重賞挑戦11度。②着4回を含み掲示板7回と、あと一歩届かなかったタイトルに手が届いた。
これは阪神内回りの舞台がマッチしたか。母ベアフットレディはカナダと英国の重賞勝ち馬。半姉には昨年、今年と府中牝馬Sを連覇したセキトバイーストがいる。姉は今年の府中牝馬Sを逃げ切ったように、しぶとさ勝負に強いタイプ。父がエピファネイアに替わったジョバンニはロベルトの4×6のクロスを持っており、機動力勝負に強い小回り向きの配合だ。
ここまでの2勝も小倉千八芝に今回と同舞台の若葉S。どんな条件でも大崩れなく走るタイプだが、ベストはといえば小回りの中距離芝になるのだろう。
4歳にして重賞初制覇となったが、姉も4、5歳で重賞連覇。半兄には5歳時に2勝を挙げたマテンロウアレスもおり、ここからもうひと成長の見込める血筋でもある。
同じエピファネイア産駒でも1番人気で⑤着だったのがマテンロウゲイル。こちらも今年の若葉S勝ち馬なのだが、4角6番手からメンバー最速の上がり33秒9で差し切った馬だ。ジョバンニと違いロベルトのクロスを内包しておらず、エピファネイア産駒らしく切れるイメージ。今回は先行策を取ったが、ためて末脚勝負を見てみたかった気はする。

























