母の父ガリレオのレッチュベルクが父譲りの決め手で重賞制覇
日曜に新潟で行われた新潟2歳Sは1番人気のレッチュベルクが中団からレースを進め、直線は内から抜け出し。②着に1馬身1/4差をつけて重賞初制覇を決めた。
父は昨年の新種牡馬インディチャンプ。その昨年はタイセイボーグが②着しており、2年連続で連対馬を出したこととなる。
タイセイボーグも中団から差してきたように、産駒は安田記念を32秒9で差し切った父と同様に決め手を武器とする馬が多い。実際、レッチュベルクも初戦が東京芝マイルで33秒7をマーク。そして、今回が32秒8とさらに切れた。
インディチャンプはステイゴールドの直子。基本的にサンデーサイレンス系でも同馬の血を引くとゴールドシップやオルフェーヴルのように、スタミナと器用さに優れたタイプが出やすいのだが、インディチャンプは同系の中でも異色のマイラータイプの種牡馬にでている。
異色といえばインディチャンプ産駒はサンデーサイレンスのクロスを持たない配合の方が、現時点では結果を出している点もそうだ。
今回のレッチュヴェルクに、タイセイボーグと重賞勝ち馬2頭はともに母系にサンデーサイレンスの血を持たない配合。それどころか、ここまで勝ち上がった産駒20頭のうち、13頭と半数以上がサンデーのクロスを持たない配合なのだ。その内2勝馬は今回のレッチュベルクを含めて5頭いるが、4頭がサンデーのクロスを内包していない。
ちなみに、今回③着だったトップチェッカーもインディチャンプ産駒なのだが、こちらはサンデーサイレンスのクロスを持っている。母の父もレッチュベルクがガリレオと欧州のスタミナ型なのに対し、トップチェッカーは母の父はクロフネ。直線の長い新潟マイルの2歳重賞なら、マイル色の濃い配合であるトップチェッカーの方が適性は高そうなのだが、実際に切れたのはレッチュベルクというのは面白い。
インディチャンプは祖母に、とにかくスピード能力を伝えるトキオリアリティーが入っている(同馬がステイゴールド系でもスピード型なのはこの馬の影響が大きい)。サンデーサイレンスの血でスピードを強化するよりも、欧州型の母系でスタミナと底力を強化する方が、配合のバランスが良くなるのかもしれない。ちなみに、タイセイボーグの母の父も欧州のマイル~二千四百㍍で活躍したアザムールだ。ひとまず、インディチャンプ産駒はサンデーサイレンスのクロスを内包しない配合が、より結果を出していることだけは覚えておいていい。
②着がモズアスコット産駒のトウシンマジック。父はフランケル×ヘネシーと欧州×米国のハイブリッド配合。父自身、芝ダートでGⅠを制しており、母系次第で様々な産駒を出す。例えばサドラーズウェルズの4×5を持つファウストラーゼンは二千㍍で重賞2勝。ミスプロの5×4を持つモズナナスターは6F戦で3勝といった具合だ。
トウシンマジックは母の父がエンパイアメーカーだから米国色の濃いスピード型だ。決め手勝負で勝ち馬にやや見劣ったものの、内容は上々。また、初戦が小雨混じりで時計のかかる馬場状態での勝利だったように、パワーもあるタイプ。タフな馬場になれば、より良さが生きるのではないか。
ミッキーアイル牝馬から3頭目の芝スプリント重賞馬が誕生
札幌で行われたキーンランドCはミッキーアイル産駒のサウンドモリアーナが重賞初制覇を決めた。
ミッキーアイル産駒は、牝馬と牡馬で得意条件がはっきりと違っている。産駒のコース別勝ち鞍トップ5見ると牡馬(騙馬)が阪神6Fダート、中山6Fダート、京都7Fダート、中京6Fダート、中山9Fダートとダートが中心なのに対して、牝馬は小倉6F芝、福島6F芝、函館6F芝、札幌6F芝、阪神7F芝、芝の短距離がメインとなる。
同産駒の牝馬ではメイケイエール、ナムラクレアなどのスプリンターがいるが、それに続く短距離のヒロインが登場した。
ちなみに、キーンランドCは23年にナムラクレアも制しており、サウンドモリアーナは初芝だった昨夏の札幌スポニチ賞をV。舞台適性も高かったのだろう。
ただし、前記のように好走実績には直線平坦なコースが多く、中山のスプリンターズSでは<0034>とやや甘さを見せている点には注意が必要だ。
昨年の勝ち馬パンジャタワーが②着。昨年同様ラストは伸びて来たが勝ち馬には届かなかった。差し切れなかった要因は昨年よりやや落ち着いたペースと、斤量が1㌔増えたことか。本番の中山は前半から下り坂で前傾ラップになりやすいレース。もともとスピード勝負に強いタワーオブロンドン産駒だけに、本番での逆転は十分にあるとみている。
























