【中京記念】ラヴァンダ鮮やかな重賞2勝目も岐路に立つサマーシリーズ
公開日:2026年8月17日 14:00 更新日:2026年8月17日 14:00
サマーマイルシリーズ第3戦の中京記念を制したのはラヴァンダ。鮮やかな差し切りで重賞2勝目を挙げた。
メンバー唯一のGⅡ勝ち馬で、昨秋、そして今春にはマイルGⅠにも出走。ここでは地力が違ったか。道中は先行勢を見る位置で流れに乗って、直線は「外に出せば伸びると信じてました」の岩田望の言葉通りに突き抜けた。1分31秒1のレコードというおまけ付きだった。
「もう一個上でいい勝負をしてほしいと思っています」
岩田望が話すように秋の大舞台へいいステップが踏めたといえよう。
ただ、それはそれ。サマーマイルシリーズという観点から見ればどうか。
現在、トップはしらさぎSを勝ったエルトンバローズの12点だが、ラヴァンダが中2週での中山・京成杯AHに出走することはないだろう。関屋記念勝ちのアンパドゥも秋を見据えている。
もとより、マイルシリーズは4戦しかなく、しかも最終戦の京成杯AHがハンデ戦。実績馬は斤量を課せられることもあり、実は初戦のしらさぎS(旧・米子S)の勝ち馬=シリーズチャンピオンという図式で現在、5年連続決着。終盤の逆転劇がなく、面白みを欠く展開が続いている。
他を含めたサマーシリーズ全体でみても、褒賞金の実入りがあるのは関係者で、ファンの馬券には全く関係ない。実際、過去のシリーズチャンピオンの名前がスッと出てくる人は多くないはずだ。
夏場の2カ月ほどのシリーズでは、勝てば秋に備えるのも納得で、さらに近年の異常ともいえる酷暑。連戦のローテーションは避けられてしまう傾向がさらに強まっているのも仕方ないだろう。
少しでも夏競馬を盛り上げようとしているJRAの意図は分かる。とはいえ、例えば対象レースの払い戻しにプレミアムを設定するなど、よりファンの関心を引き寄せる施策も欲しいところ。サマーシリーズもそろそろ岐路に立っているのかもしれない。


























