【凱旋門賞】メイショウタバル最大の買い材料は海外に強い祖父ステイゴールドの血
公開日:2026年10月1日 14:00 更新日:2026年10月1日 14:00
今週末はいよいよ凱旋門賞。日本からはアドマイヤテラ、メイショウタバルの2頭が大きな壁に挑む。ともに現地や海外ブックメーカーの人気では伏兵の域を出ないが、この中で日本でより注目を集めるのはメイショウタバルだろう。武豊が騎乗し、道悪もこなす。GⅠも2勝している実績があるからだ。それだけではない。メイショウタバルで最も注目できるのはステイゴールドの血を引いているということではないか。
産駒や孫はこんなにも海外で活躍
ステイゴールドはシルバーコレクターとして人気があった馬。通算7勝だが、②着が12回あり、③着も8回。惜しい競馬を何度も続けた。
殻を破ったのは武豊に乗り替わった00年のGⅡ目黒記念。97年9月以来の勝利を収めたのだ。
武豊との相性は良く、01年には当時はGⅡだったが、ドバイシーマクラシックを制覇。ラストランとなった01年香港ヴァーズも天才の手綱で勝利している。海外遠征はこの2戦だけ。海を渡っても動じない神経の持ち主だったのかもしれない。
ちなみに、ステイゴールドは日本生まれの日本調教馬として、初めて海外GⅠを勝った馬だ。
その産駒も海外で実績を挙げた馬が多い。
代表は何といってもオルフェーヴル。12、13年と凱旋門賞で②着に好走。中でも12年は日本のホースマン、競馬ファンが“ついに……”と思う瞬間があったレースだったのは覚えている方も多いだろう。
凱旋門賞といえば10年の②着馬ナカヤマフェスタもそう。
他にも海外で実績のある馬といえばウインブライト。19年クイーンエリザベスⅡ世C、香港Cと香港でGⅠを2勝。国内GⅠよりも香港で強い馬だった。
また、産駒では22年レッドシーターフH(サウジアラビア)、ドバイゴールドC勝ちのステイフーリッシュも。
オルフェーヴル産駒からは21年にマルシュロレーヌがBCディスタフを制覇。日本馬として初のブリーダーズC勝ちである。
さらにウシュバテソーロが23年にドバイワールドC勝ち。この日本馬もステイゴールドの血脈である。
マックイーン、キタサンと似た道悪上手の先行タイプ
メイショウタバルはオルフェーヴルと並んでステイゴールドの代表産駒と言っていいゴールドシップの産駒。自身は凱旋門賞で⑭着だったが、やはりステイゴールドの血は侮れない。
かつて、武豊は凱旋門賞で乗りたかった馬として、メジロマックイーンとキタサンブラックを挙げている。
ともに道悪巧者の先行馬で、スタミナも豊富なタイプだ。
この2頭に似たイメージがあるのがメイショウタバル。アメリカダート競馬、ドバイWCなどで歴史をつくってきたステイゴールドの血が流れていることが、前記2頭とは違うストロングポイントだ。
日本の道悪巧者が何頭も沈んできたパリロンシャン競馬場だが、ステイゴールドの血には“もしかして”と思わせる部分があるのも事実。
果たして、凱旋門賞の重い扉は今年開くのだろうか。
武豊は12度目の挑戦 過去には何度も苦杯をなめたことも
そのメイショウタバルに騎乗する武豊は、人一倍、凱旋門賞に対する思いが強い。
過去に騎乗したのは11回。最初は94年のホワイトマズルで⑥着。上位人気に支持されながらも大きな見せ場をつくることができず、当時の現地メディアからは「日本人だから負けた」と書かれたこともあった。
最も国内で注目されたのは20年前、06年のディープインパクトだ。
日本では無敗の3冠制覇など無敵の存在。この年は異例ともいえるわずか8頭立ての凱旋門賞だったが、日本ではスタートの遅いディープでも、現地の馬から見れば速いスタートとなり、いつものような差し脚を生かす競馬ではなく好位付けの形に。3位入線後、禁止薬物が検出されたこともあり、のちに失格処分となった。
それを除けば、日本馬で最も良い着順だったのは13年のキズナ。そう、ディープの代表産駒だ。前哨戦のGⅡニエル賞で同年の英ダービー馬ルーラーオブザワールドを負かしたものの、本番では④着まで。勝ったトレヴからは7馬身以上の差がついていた。
あの天才ジョッキーですら、“惜しい”というところまでいかないのが凱旋門賞。メイショウタバルとはどんな競馬を見せてくれるだろうか。






























