【エリザベス女王杯】秋GⅠ5連勝 止まらない関東馬攻勢の要因は!?

公開日:2025年11月17日 14:00 更新日:2025年11月17日 14:00

 関東馬の勢いが止まらない!

 今秋のGⅠはスプリンターズSでウインカーネリアンが接戦を制したのを皮切りに、秋華賞=エンブロイダリー、菊花賞=エネルジコ、天皇賞・秋=マスカレードボールに続いて、きのうのエリザベス女王杯もレガレイラが勝利。連勝を「5」に伸ばした。

 近年だと13年に平地GⅠ4連勝まではあった。桜花賞=アユサン、皐月賞=ロゴタイプ、天皇賞=フェノーメノ、NHKマイルC=マイネルホウオウだが、これを12年ぶりに超えたことになる。

 この関東馬の底上げはエンブロイダリー、エネルジコの栗東滞在をはじめ、各陣営の工夫、尽力のたまもの。それと美浦トレセンの改修も一役買っているか。

 19年からウッドチップコースが従来の内から2番目のBコースから、ダートコースがあったDコースへ。コース外側に移設したことで1周が千六百メートルから二千メートル(幅員20~30メートル)となった。

 さらに、23年からは坂路も延伸。栗東を上回る高低差33メートルとなり、より高い負荷をかけることができるようになった。新厩舎への引っ越しも着々と進行中で、これらが着実にベースアップへと結び付いている。

 秋GⅠで関東勢が猛威をふるったのは、オールドファンには懐かしい98年だ。天皇賞=オフサイドトラップ、菊花賞=セイウンスカイ、エリザベス女王杯=メジロドーベル、マイルCS=タイキシャトル、ジャパンC=エルコンドルパサー、阪神3歳牝馬S=スティンガーと6連勝し、秋GⅠ10戦で8勝も挙げた。

 今週末のマイルCSにも有力馬アスコリピチェーノを筆頭に8頭の登録がある。勝って27年前の記録に並ぶか。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間