【安田記念】ジャンタルマンタル、NHKマイルC勝ちの舞台で反撃だ
公開日:2025年6月3日 14:00 更新日:2025年6月3日 14:06
東京千六は最高の舞台
ジャンタルマンタルが巻き返しを狙う。
2歳時には新馬、デイリー杯2歳S、朝日杯FSとぶっこ抜いて、2歳王者に輝いた。3歳春は共同通信杯②着、皐月賞③着とあと一歩及ばなかったが、NHKマイルCでは鬱憤を晴らした。
8枠16番からスタートを決めて、行きたい馬を行かせて好位を追走。直線を向く時の手応えは抜群で、満を持して追い出されると力強く伸びた。残り2Fを切って先頭に立ち、そのまま2馬身半差でゴールイン。2つ目のGⅠ奪取だ。
②着のアスコリピチェーノは同期の2歳女王。今年はサウジ遠征の1351ターフスプリント、ヴィトリアマイルとタイトルを積み重ねている。
ジャンタルはその後、昨暮れの香港マイルにぶっつけで臨んだ。結果は接触の不利があったとはいえ、⑬着と初めて大敗を喫してしまった。
「はっきりした要因の特定はできませんが、富士Sを熱発で回避してのレース。調教で感じる仕上がりは良かったけど、究極の戦いになるとしんどいところが出たかな、と」(高野師)
レース後は早くから安田記念一本に絞って調整されてきた。牧場と連携して調整を進めて、5月16日に帰厩。先週の坂路では川田がまたがり、4F50秒1―12秒2の自己ベストをマークした。
「いい動きでしたね。時計の出方も馬が一歩ずつ進んでいって、なおかつジョッキーの手の内に入った走り。人馬の呼吸に心肺への負荷もかけられて、1週前としていい調教ができました」
東京千六はNHKマイルCが前述の快勝。世代のマイル王が再出発するには最高の舞台だ。
「心身ともに成長を感じます。東京は走れている条件ですし、あらためてですね」
期待がどんどん膨らんでくる。