たまにはこんなこともあっていい。
先週のオークスだ。毎週のように“本命は来てるのに相手がない”とか“予想はピッタリなのに馬券が……”と書いている当コラム。ところが先週日曜は推奨したカムニャックが勝ち、◎→▲→△の完全的中! 土曜朝イチから日曜15時まで、買ったレースすべてを外し続けて“お先真っ暗”状態だったが、晴れて一気の大逆転となった。
いい流れで迎えるダービーウイーク。まずは土曜に一発を。
【京都11R・葵S】 距離短縮でニタモノドウシを見直せる。
新馬戦で1馬身半差をつけて勝つと、クローバー賞は2馬身差V。クラスの壁を感じさせない勝ちっぷりには、高い将来性を感じた。
その後の2戦こそ⑨⑮着でも、2走前のGⅠ朝日杯FSはスローに泣かされて末脚不発。前走のGⅢファルコンSにしても、スタート直後に両サイドから挟まれる不利があった。決して力負けではないから、評価を落とす必要は全くない。
スプリント戦となれば巻き返しは必至だ。
福島千二の新馬戦は上がり3F33秒6で差し切ったが、“福島の芝で距離を問わず、上がり3F33秒台でV”というのはなかなか、まれ。2歳戦の記録となればなおさらで、過去に2例しかない。これほどの記録を大外一気でマークしたから短距離適性は相当に高い。
メンバーを見渡せば逃げ、先行勢多数でハイペース必至。折り合いに苦労することは、まずないだろう。加えて、今の京都は完全な外差し馬場でもあるから持ち味を生かすには絶好の舞台設定。直線一気で重賞Vだ。
“期待値が最も高いのはワイドだ”という持論のもと、人気サイドと中穴を絡めたワイド一点勝負を得意とするレース部の最年少。22年春から栗東で取材に励んでいる。一点勝負で磨いた感性と、変幻自在の組み合わせで一獲千金を狙う。