【阪神大賞典】サンライズアース圧勝で天皇賞に名乗り
公開日:2025年3月24日 14:00 更新日:2025年3月24日 14:00
6馬身差Vは過去の名馬に匹敵する強さ
存分に長距離適性を示した。きのうの阪神大賞典を6馬身差で制したサンライズアースだ。
まさに余りあるスタミナ。実際に、遊びながら勝ったという競馬でもあった。鞍上の池添はこう話す。
「ハナに行ったけど、道中は物見し通しで気が抜けなかった。マコト(ヴェリーキー②着)が行ってくれてからは目標ができ、最後まで集中して走ってくれた」
苦笑いとともに疲れた表情をみせたが、このコメントにこそサンライズのステイヤーぶりが隠されている。
2番手にいた前記マコトが内から先頭へ進出したのは残り1000メートル地点。前半の10Fを存分に遊んで走り、スイッチが入ったのはゴールまでの後半5Fだけ。中距離戦並みの57秒8―46秒6で走破したから強心臓ぶりを発揮した。後続が追いつけないわけなのだ。
実際に、6馬身差は凄い着差。重馬場以外の阪神大賞典で後続を千切って勝利した例は、92年メジロマックイーン=5馬身差、95年ナリタブライアン=7馬身差、97年マヤノトップガン=3馬身半差、01年ナリタトップロード=8馬身差、06年ディープインパクト=3馬身半差、14年ゴールドシップ=3馬身半差に昨年のテーオーロイヤル=5馬身差などがいる。サンライズも同等の心肺機能の高さを持つということを示している。
「ここでいい競馬をすれば、天皇賞・春へ行こうと考えていました。疲れもそこまでないと思います」と管理する石坂公師はこう笑顔を見せたが、今年の春天はアーバンシックにヘデントールなど同じ4歳世代の菊花賞上位組が主力を形勢する。
昨秋をきつい夏負けの影響で使えなかったサンライズにとっては、うっ憤晴らしの淀挑戦だ。6馬身差の圧勝は、春の盾が大きく見えた初タイトルともなった。