【愛知杯】またまた強い4歳牝馬だ!伏兵ワイドラトゥールが大外一気

公開日:2025年3月24日 14:00 更新日:2025年3月24日 14:00

 ヴィクトリアマイルにつながる末脚となったか――。

 牝馬限定の重賞、GⅢ愛知杯。今年から芝千四で行われるようになったGⅠヴィクトリアMの前哨戦は、4歳馬ワイドラトゥールが制した。

 レースは前半3~5Fが32秒7―44秒2―56秒1とGⅠ高松宮記念並みの超ハイラップ。それを15番手追走から直線勝負に徹していた。

 外枠16番だったこともあり、内側の荒れた馬場を避けて奇麗な外めの芝を気分よく走れたのも勝因のひとつ。そして、この激流で先行馬総崩れとなり、上がり3Fが36秒0を要する、おあつらえ向きの展開にもなった。

 10番人気と気楽な立場もあっただろう。さまざまな要因が重なった勝利ではあるが、それでも直線は力強い脚取りで②着に1馬身半差をつけて、うれしい重賞初勝利となった。

 振り返ると、ハマれば一線級相手でも通用する末脚を5走前には見せていた。昨年の桜花賞では16番人気ながら、今回と同じく直線勝負で0秒3差⑥着の好走歴があったのだ。

 勝ったステレンボッシュ、②着アスコリピチェーノは現4歳世代のトップクラス。そして、負かした⑧着馬クイーンズウォークは牡馬相手のGⅡ金鯱賞をV、⑬着馬チェルヴィニアは昨年の牝馬2冠とそうそうたる相手に戦ってきた下地があった。

 そう、有馬記念を勝ったレガレイラなども含めた“最強4歳牝馬世代”の一角が、待望の重賞タイトルをモノにしたということ。

 この後、中7週のGⅠヴィクトリアMに駒を進めれば、今回を含む3勝の千四から1Fの距離延長が鍵となる。それでも、舞台は直線の長い東京千六。ワイドラトゥールにとって、力を発揮しやすいコース形態ではある。

 出走を表明しているアスコリピチェーノを筆頭に、ドバイの結果次第ではブレイディヴェーグも参戦してくる可能性も。これら強敵相手にどこまで迫れるかが、大きなポイントとなりそうだ。

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