【中山記念】ツメの不安がなくなってウッド追い シックスペンス成長を見せた

公開日:2025年2月26日 14:00 更新日:2025年2月26日 14:00

 明け4歳馬ながらキャリアはわずか5戦。それでも、重賞2勝を含む4勝しているように、素質は誰しもが認めるもの。だが、体質的な弱さもあり、なかなか使い込めなかった。

 昨春はGⅡスプリングSを勝ちながら中3週のGⅠ皐月賞を回避。昨秋もそう。休み明けのGⅡ毎日王冠を快勝したものの、中5週で次戦予定だったGⅠマイルCSも、1週前追い切り後に右前脚のツメの不安から歩様が乱れて回避。放牧に出ていた経緯があった。

 今回も2月4日に帰厩したが、昨秋同様にツメの不安を抱えての立ち上げ。翌5日から登坂して、先週まではコース追いはなく、坂路中心の調整。それでも1週前は4F52秒3―11秒9と上々の時計をマークしてきた。

 迎えた最終追いはこの中間で初めてとなるコース追い。不安が解消されたからでウッドでの併せ馬を敢行した。

 前を追い掛ける形で5F65秒5―36秒4。折り合いがついて、楽な走りだ。直線は内に潜る形で、馬体が併さってからはググッと加速。馬なりで1F11秒2の切れ味を披露して、併走馬に1馬身半先着した。

 馬体は坂路中心や時季的なこともあり、現時点で20キロ増。なかなか絞り切れずに当日も余裕残しの可能性はあるが、それでも動きはやはりGⅡを2勝しているだけある。仕上がりそのものは良好だ。

〇…動きを見届けた国枝師は「ツメの不安がなくなったのでウッドでしまい重点でしっかり走らせたよ」とけさの経緯を説明。そして「あの動きを見れば、〝やはりポテンシャルが高く、能力ある馬だな〟って思ったよ。骨格はひと回り大きくなっているし、いい形で臨めそう」と納得の表情を見せた。

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