２０２４年の中央競馬も残すところ２８日（土）のみ。オーラスを飾るのは２歳馬による中距離ＧⅠホープフルＳだ。

　ＧⅠに昇格して今年が８回目。過去にはのちの３冠馬コントレイルなども制している。出走予定馬は別掲の通り。来年のクラシックも意識できる好素質馬が顔を揃えた。

　中心となるのは無敗の重賞勝ち馬２頭。クロワデュノールは東京千八の新馬戦を１分４６秒７の好時計で勝ち上がり。クラシックへの登竜門ともいわれる東京スポーツ杯２歳Ｓで難なく２連勝を決めた。素質の高さは疑うべくもなく、２０年ダノンザキッド以来の３戦無敗での戴冠も十分ある。

　札幌２歳Ｓ勝ちのマジックサンズもデビューから２連勝中。当時②着のアルマヴェローチェが阪神ＪＦを制したこともレースの価値を高める。４カ月ぶりと間隔はあくが、中間の動きも良く仕上がりも問題なさそう。

　アイビーＳで上がり３３秒４の決め手を見せたのがマスカレードボール。重賞勝ちはないものの、この馬も２戦２勝と底を見せておらず侮れない。

　他にも同じ中山二千メートルの芙蓉Ｓを快勝したジェットマグナムに、京都２歳Ｓ②着のジョバンニ、出世レースの百日草特別を勝ったショウナンマクベスなど、将来有望な若駒たちの熱い戦いが見られそうだ。