【有馬記念】売り上げは前年比増の550億円
公開日:2024年12月23日 14:00 更新日:2024年12月23日 14:00
大本命馬不在で財布のヒモは緩んだ
本来ならラストランだったドウデュースで盛り上がった有馬記念。出走取り消しの影響はどうだったのか。
その一報が各所で流れたのは金曜午後。これで様相が変わったのが有馬記念の指定席券や入場券だった。
最強馬の最後の走り、そして引退式がなくなったことで、JRAのネット販売でキャンセルが相次いだ。逆にSNS上では「今、見たら普通に取れた」との声が金曜夕方からは続いた。生観戦を諦めていたファンがチケットを手にすることができていた。
今回はいわゆる“転売ヤー”たちもチケット争奪戦に参戦。一時は指定席は10万円オーバー、入場券だけでも1万円超えの値もついて当初はチケットサイトで売買成立も見られた。その後、JRAからは注意喚起も出ていたが、結局、最後まで売買が成立しないままのケースが多く見られるようになった。
それでも馬券は売れに売れた。
アイドル的存在がいなくなり、落ちることも予想されたが、終わってみれば売り上げは550億8305万7100円。これは意外にも、昨年を0・9%上回るものだ。
この売り上げ以上となると、さかのぼってみてもテイエムオペラオーが勝った00年までなかったほどの数字でもあった。
結果的にはフルゲートではない15頭での発売にはなったが、それでもGⅠ馬は昨年よりも多い9頭がスタンバイ。そう、大本命馬回避で混戦ムードに拍車がかかったことで、ファンの財布のヒモが緩んだとも言えよう。