【有馬記念】ドウデュース一点の曇りなし
公開日:2024年12月18日 14:00 更新日:2024年12月18日 14:00
〝静〟の調整でも伝わってくる馬体の張り、凄い筋肉
天皇賞・秋がラスト3F32秒5。ジャパンCは道中12番手から4角7番手と外を回って動いて32秒7と2戦連続して究極の末脚を発揮した。JCは着差こそ「首」でも、ゴール前はどこか余裕すら感じさせる走り。さらに凄みが増してきた印象のGⅠ連勝だった。
中間もダメージはそれほどなく、2日後には引き運動を開始して翌水曜から馬場入りを再開。これは天皇賞→JCの時と同じパターンだ。
1週前、11日のCウッド追いは武豊が騎乗して併せ馬。秋3戦目でもう強い負荷をかける段階ではなく、馬なり調整だ。それでも6F80秒4で、残り1F標を合図に鞍上が重心を移動させると瞬時に自然と反応して、1F11秒0! 気負いもなく、ドウデュース独特の回転の速いフットワークで、心身ともにいい状態にあることが分かった。
今週も落ち着き十分の悠然という姿で、ポリトラックへ。最終調整は動きと息遣いなどの確認作業でもう十分だ。
誘導馬を前に見つつ、直線で内へ。最後まで楽走のまま、6F82秒6―37秒4、1F11秒5で最終追い切りを終えた。
ラストランへ向けて、気性面、そしてメリハリがあって筋肉も落ちていない馬体と、言うことなしの状態に仕上がっている。2000年テイエムオペラオー、04年ゼンノロブロイ以来となる同一年秋王道GⅠ3連勝達成でラストランを飾るか。その走りが待ち遠しくて仕方がない。
〇…最終追い切りに騎乗した前川助手は「相変わらず元気やわ。元気すぎて、こっちが困るぐらい。まだ尻っぱねもするからね(笑)」とますます上昇の口ぶりだ。見るからに馬に活気があふれ、秋3戦目にしてまさにピークの仕上がりと言っていいか。「使ってきて徐々に馬体も絞れているし、動きもいい。このまま無事に当日を迎えられれば」。ラストランへ向けて盤石の態勢を強調していた。