【菊花賞】出入りの激しい競馬で上位ジョッキーは納得の顔触れ
公開日:2024年10月21日 14:00 更新日:2024年10月21日 14:00
今年の菊花賞はとにかく出入りの激しい競馬になった。
スタートから果敢に先手を取りに行ったのはエコロヴァルツ。その後、ホームストレッチに入ると、我慢できないようにメイショウタバルが先頭へ立ったが、隊列は落ち着かないまま。そして今度は2角でピースワンデュックがハナを奪う形になった。さらに2度目の坂を越えると、シュバルツクーゲルが先頭……。とにかく、入れ代わり立ち代わりで、前が動いて推移した。
こうなると、道中のラップ以上に消耗する馬、ペースを乱される馬も多い中、さすが上位に来たのはトップ中のトップのジョッキーだ。
勝ったルメールが冷静な立ち回りでアーバンシックを勝利に導けば、②着ヘデントールは前日に富士Sも制した1500勝ジョッキーの戸崎。さらに沸かせたのがレジェンド・武豊だ。
前半は後方待機から向正面で進出し、4角では先頭に立つ強気の競馬。結局、最後は③着に終わったものの、2勝クラスを勝ったばかりの7番人気アドマイヤテラで見せ場をたっぷりとつくってみせた。
終わってみれば上位に来たジョッキーは納得の顔触れ。大舞台でさまざまなレースパターンを積んできた経験値が、3冠最終戦で生きたようにも思えた。