【秋華賞】ステレンボッシュ再び頂点へ

公開日:2024年10月8日 14:00 更新日:2024年10月8日 14:00

牝馬の国枝厩舎が4勝目

 ステレンボッシュが世代トップの座を誇示するために秋華賞に挑む。

 本来なら牝馬3冠がかかっていたレースだったかもしれない。

 桜花賞を制した後の前走・オークス。道中は他陣営から厳しいマークを受け、勝負どころでは馬群の中で動けない位置に。ポジションを[9][9][12]と下げるロスがあった。

 それでも、直線でスペースを見つけると、GⅠ馬らしい鋭い脚を使って、いったんは先頭に立つ。だがしかし、それも束の間。チェルヴィニアの強襲に遭い半馬身差の②着に屈してしまう。しかも、レース後には右後ろ脚の落鉄も判明――。

 一番強い競馬をして、春2冠を手中に掴みかけたが、最後の最後で勝利の女神は微笑んではくれなかった。

 捲土重来。雪辱を果たすべく、この秋は9月18日に帰厩。翌19日には通算3度目となる栗東入りで鋭意調整を行っている。ここまでウッドと坂路を併用して乗り込まれ、1週前は坂路4F52秒2―12秒9で併入。

 国枝師は「先行馬を1秒くらい追いかけて、最後はいっぱいになったけど、しっかり動けていた。この追い切りで軌道に乗ってくると思う」と順調ぶりを説明する。

 師がここまで積み上げてきたGⅠタイトルは22個。これは現役トップタイ。そして、牝馬では6頭で17勝の良績で“牝馬の国枝”は一般ファンにも浸透しているほど。

 事実、この秋華賞はここまで11頭が出走してアパパネ、アーモンドアイ、アカイトリノムスメなどで3勝②着2回。京都内回り二千の舞台で勝つ術を知っていると言っても過言ではない。ましてや、今回は春の悔しさをバネにしているなら、なおさらである。

 最後の1冠もステレンボッシュが主役となる。

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