【ワールドオールスタージョッキーズ】逆転優勝のモレイラに二重の喜び

公開日:2024年8月26日 14:00 更新日:2024年8月30日 11:16

 渾身の騎乗だった。

 もつれにもつれた今年の「ワールドオールスタージョッキーズ」。第3戦が終わった時点で40点の武豊と松山が同率トップ。3位に35点のルメール、1点差でモレイラ、ティータンらが続き、上位7人が10点差以内という大混戦だった。

 迎えた最終戦。逃げた武豊が直線入り口で後続に2馬身のセーフティーリード。“勝負ありか”とも思われた。

 そこへ突っ込んできたのがモレイラだ。大外から強襲して、首差かわしたところがゴール。逆転優勝を決めた。

 ゴール後にはド派手にガッツポーズを決めて、喜びを爆発。それもそのはずだ。この一戦にはシリーズ優勝と同時に、短期免許の取得がかかっていたからである。

 というのも、現在は母国ブラジルで騎乗していることもあり、短期免許の要件を満たしてない。さらに春はJRAのGⅠ2勝以上の要件も満たせなかった。

 しかし、先月31日に「当該年または過去2年で、WASJ表彰順位5位以内」が資格として追加。またとないチャンスが与えられたのだ。

 最終戦の結果次第では上位5位にすら入れない可能性もあった。そこで見事に逆転優勝を決めるのだから、まさに“マジックマン”の面目躍如と言ったところか。

(モレイラ騎手) 優勝をうれしく思います。最後のレースは素晴らしい馬で力を出し切って、サプライズをくれました。自信があったというよりは、チャレンジでスムーズなレースを心掛けました。一生懸命、楽しんで乗れました。

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