【中京記念】小倉が舞台の過去6回はいずれも荒れていた

公開日:2024年7月18日 14:00 更新日:2024年7月18日 14:00

最初の小倉開催はのちの天皇賞馬が勝利

 今年は阪神競馬場が改修工事に入った影響で、いろいろと施行場の変更が。今週の中京記念も小倉で行われる。なお、小倉記念は今年、舞台を中京に移して行われる。

 ただ、小倉での中京記念は近年、決して珍しくはない。というのも、現在は阪神が工事中だが、少し前までは京都競馬場がリニューアルのため、しばらく開催が行われなかったからだ。

 今年で72回目を迎える伝統の一戦。これまで小倉で行われたのは6回あるが、決して順当な結果では終わらない。

 最初は91年。当時の中京記念は芝二千メートル(11年まで)だ。

 勝ったのは翌年秋、天皇賞を制したレッツゴーターキン。この馬は3番人気だったが、②着が重賞3勝馬とあって59キロを課されていたラッキーゲラン。2ケタ着順が続いていたこともあって8番人気とやや人気薄だった。

 93年は1番人気ロングタイトルがシンガリ⑯着に大敗。勝ったのは4番人気アラシで、②着は5番人気ナリタハヤブサだった。馬連は3280円つけている。

 94年は前走、小倉大賞典で⑪着に大敗していた11番人気の牝馬シマノヤマヒメが勝利。②着は3番人気ゴールデンアワーで、馬連は9630円ついている。

 ここからかなり間があき、次は11年。2番人気の武豊ナリタクリスタルが勝利したが、②着シャドウゲイトが8番人気、③着アンノルーチェは12番人気で、3連単は35万430円もつけた。

 過去6回の中で唯一、1番人気が勝ったのが21年。川田アンドラステが制したが、単勝は4・4倍とかなり割れた1番人気だった。それでも②着カテドラルは6番人気、③着クラヴェルは5番人気で、3連単は2万5030円。この年は中京記念としては非常に珍しい12頭立てだった。

 翌22年も小倉開催。単勝6番人気のベレヌスが逃げ切り、②着が前年も②着だった10番人気カテドラル。1番人気ファルコニアは③着までで、3連単は14万2070円つけている。

 もともと中京記念は荒れることで定評があったものの、ここ5回の中京開催時は16~19年、23年で3連単10万超えは一度もなし。グルーヴィットが勝った19年は1万5690円と、16頭立てのハンデ重賞とは思えないほど順当な結果に終わっている。

 だが、今年は舞台替わり。大荒れ注意報を出しておきたい。

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