【プロキオンS】スレイマン魅力たっぷり 得意舞台に加えて状態も

公開日:2024年7月4日 14:00 更新日:2024年7月4日 14:00

 得意舞台でスレイマンの変わり身に注意。

 昨年の阿蘇Sでは9番人気の伏兵扱いながら、4角先頭の強気な競馬で押し切りを図った。結果的に0秒2差②着に敗れたものの、相手は後にJBCクラシックと帝王賞を勝つキングズソード。良馬場では歴代2位となる高速決着を加味すれば、負けて強しだ。

 3走前・門司Sは直線半ばで先頭に立つと、後続を4馬身千切り捨てるワンサイドゲーム。当該舞台では2戦2連対と、無類の強さを発揮している。

 そのパフォーマンスからすると、前走の平安S⑩着は案外だったか。

 陣営も首をかしげるが、「もともとトモに疲れがたまりやすい馬なんですよ。間隔をあけながら出走させていたのは、そのためです。今思えば2走前の疲れが残っていたのかもしれません」とは池添学師である。

 なるほど、2走前といえば初の重賞挑戦となったGⅢアンタレスSだ。当時は一気の相手強化ながら、正攻法のレースで首差②着に大健闘。レースでの消耗はかなりのものだったはず。その疲労が完全に抜け切らない中での重賞連戦だったと考えれば、⑩着も致し方なしだろう。

 仕切り直しとなる今回は、リフレッシュされて元気いっぱい。

 1週前は初コンビを組む西村淳を背にCウッドで6F85秒0―38秒0、1F11秒6をマークし、直前の坂路は4F53秒1を馬なり。軽快な動きで復調をアピールした。

「ジョッキーの感触が良かったし、スムーズに手前を変換していい動き。担当者も“トモの感じがいい”と。早めの競馬で押し切ってほしい」

 得意条件に替わり、仕上がりも前走以上なら、ガラリ一変は十分ある。

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