【宝塚記念】ベラジオオペラ持ち味全開だ

公開日:2024年6月18日 14:00 更新日:2024年6月18日 14:00

「前走は自在性を証明した」(上村師)

 4歳馬ベラジオオペラに注目。

 2歳秋から3歳春にかけて新馬、セントポーリア賞、スプリングSと3連勝を決めて、重賞ウイナーの仲間入り。皐月賞は⑩着に敗れたが、ダービーでは最速の末脚を使い、首、鼻、鼻差④着と同期の一線級相手に接戦を演じた。

 秋は夏負けが尾を引いたため、菊花賞をパスすることに。暮れのチャレンジCは半年ぶりで初の古馬相手も何のその、2つ目のタイトルを手にしている。

 今年は京都記念から始動して②着。続く大阪杯で持ち味を全開させた。道中は積極的に2番手から。向正面では外からローシャムパークの圧を受ける形になったが、全く動じることはない。そのまま番手をキープして直線を向いて、追い出されると脚を伸ばした。残り1F手前で先頭に立ち、首、鼻差で粘り抜き。4歳春にブレークだ。

「自在性を証明したのが前走でした。あの日の天気、傾向を見て前めの競馬を考えていたし、ジョッキーも“前で”と。ハナに行くぐらいの気持ちでゲートから出していっても折り合っていけたあたりは競馬センスでしょうね」(上村師)

 中間もすこぶる順調。放牧を挟んで、ここまでコース、坂路で6本の追い切りを消化。先週水曜はCウッド6F81秒5―36秒3、1F10秒8。強烈な伸び脚を見せて僚馬を2馬身半千切り捨てる抜群の動きだった。

「去年の暮れあたりは休ませて気持ちの面でトボけるところがあったけどこの休み明けは大丈夫。春最後の大きなレースですし、1週前は悔いのないようにしっかり追いました。反応も良かったし、これだけ動けば十分でしょう」

 去年のことを踏まえて、早い時間帯で乗るようにと注意を払って調整。仕上げに抜かりはない。

 僅差で泣いたダービーとは一転して大阪杯は僅差で笑った。続けて――となるか。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間