【マーメイドS】良血馬ミッキーゴージャスが反撃

公開日:2024年6月11日 14:00 更新日:2024年6月11日 14:00

浜中との初コンビは魅力

 ミッキーゴージャスに注目だ。

 母はオークス、秋華賞と2冠を制したミッキークイーンで、父は宝塚記念勝ちのミッキーロケットという良血馬。昨年はデビュー2連勝で臨んだオークスこそ⑭着に敗れたが、夏場のリフレッシュを経た後は一気に重賞ウイナーへ駆け上がっている。

 復帰戦⑤着から、夕月特別、修学院Sと連勝を決めて、今年初戦の愛知杯もぶっこ抜き。[10][4][2]と積極的に動いて、早め先頭から力強くねじ伏せる強い内容だった。

 これが春に引退した名伯楽、安田隆師のラスト重賞勝ちに。その後は子息である安田翔師にバトンタッチされて、前走は大阪杯に出走した。結果は[10][14][15]から⑭着敗戦。

 指揮官は「前走は牡馬の一線級相手で壁があった気はします。スタートから反抗して行こうとしなかったり、終わった後もイラついて不愉快そうなしぐさを見せていた。それらも相まったのでは」と話す。

 牝馬同士のGⅢに戻して、ここから再スタート。中間は放牧を挟んで、じっくりと調整されてきた。5月18日に帰厩し、24日、31日と坂路で2本の時計をマーク。先週木曜はCウッド6F79秒7―36秒0、1F11秒6。余力たっぷりに好時計で併入した。

「暑い時季は苦にしないと聞いています。1週前は実質、最終追い切りのつもりで。気分良く過ごせて動きもいい。それがレースに結び付いてくれれば」

 今回は初めて浜中とコンビを組む。母にはデビューから引退まで17戦のうち、2冠制覇を含む16戦で騎乗していた。

 前走の厳しい経験を糧にして、飛躍していきたいところ。浜中がどんな手綱さばきを見せるか期待が膨らむ。

【ワンポイント】今年の牝馬重賞は4歳優勢

 今年はこれまで古馬牝馬の重賞が6鞍行われている。その年齢別成績は次の通り。

   ①②③外・③着内率
4歳 41323・258
5歳 12332・158
6歳 13013・235
7歳 0004・000

 4歳が先輩勢をリードしている。愛知杯のミッキーゴージャス、京都牝馬Sのソーダズリング、中山牝馬Sのコンクシェル、阪神牝馬Sのマスクトディーヴァと4勝。阪神牝馬Sは①~③着を独占した。

 当然、今週も4歳から目が離せない。

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