【安田記念】レッドモンレーヴ GⅠ奪取だ

公開日:2024年5月30日 14:00 更新日:2024年5月30日 15:31

血統&舞台と魅力たっぷり

 レッドモンレーヴに注目したい。

 父は“絶対王者”ロードカナロアで祖母は“女傑”エアグルーヴ、曽祖母もオークス馬ダイナカールという良血馬だ。父はスプリントGⅠで5勝を挙げたが、東京でも安田記念勝ち。祖母は東京で曽祖母とのオークス母娘制覇を成し遂げただけではなく、天皇賞・秋で牡馬を蹴散らした。

 こんな血統的な背景を持つモンレーヴは東京を最も得意としている。

 3歳時に2勝クラス、4歳時に3勝クラスを勝ち上がり。昇級2戦目の京王杯SCでは初タイトルを獲得した。続く安田記念はGⅠ初挑戦で⑥着と頑張り、秋には富士Sでナミュールの②着と上位争いを演じた。

 5歳の今年も前走の京王杯SCで②着。じっくりと最後方から進めて、直線では大外へ持ち出し、追い出されるとグイグイと伸びた。最後はウインマーベルとのたたき合いの末、首の上げ下げで鼻差惜敗。もちろん、上がり3F32秒2はメンバー最速で、2番目よりも0秒9も速かった。

 津曲助手は「前走はいい内容でしたね。ゲートに課題のある馬ですが、許容範囲内。昨年、勝ったレースで負けたけど、全体時計、上がりともに速い。前をとらえにいく速さはさすがでした」と振り返る。

 中2週でも中間はすこぶる順調。先週は水曜に坂路、日曜にもウッドでともに併せ馬と意欲的に乗り込まれてきた。そして、今週水曜も坂路4F55秒3―12秒4で楽に先着している。

「レース後もダメージはなく、いつもよりも早めに立ち上げられました。運動量も十分にこなしてますよ。富士Sでもいいレースをしてるし、マイルでもあの脚は使えると思います。決め手を生かすのがいいので、何とか良馬場でやりたいです」

 良血馬が東京の大舞台で美酒を味わうか。

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