【皐月賞】レガレイラ豪快パフォーマンス
公開日:2024年4月10日 14:00 更新日:2024年4月10日 14:00
馬なりで1F11秒3
暮れのGⅠホープフルSを史上初めて牝馬で制覇してから、中107日での皐月賞。今年初戦は前走と同じ舞台で牡馬クラシックに挑む形となった。
牧場でしっかりと英気を養って美浦に戻ってきたのは3月14日。下地をつくってから、2週前がウッドで7F96秒4、1F11秒7と長めから負荷をかけてきた。続く先週も6F81秒3―36秒5と強度を一段階、上げてきた。そして、驚くべきは直線は馬なりで1F10秒9! 圧倒的な脚力で駆け抜けた。
「抜群の動きでしたね。気合が入りながらもコントロールが利いて、この数字でもケロッとしていました」とは楠助手だ。
最終追いはウッドで2頭併せ。前を見る形でスタートして6F83秒8、5F67秒9―38秒3と道中は折り合いもピタリ。直線は内から馬体を併せるとグッとハミを取って反応の良さを見せた。馬なりで1F11秒3だったが、グイグイと走る気満々なのを鞍上が押さえるくらいのままで半馬身先着。手綱を離せば、フットワークを大きく伸ばして10秒台は計時していた――それくらいの豪快なパフォーマンスだった。
それでいてテンションは上がらず、馬体も週を重ねるごとに張りが出てきて、腰回りの緩さも徐々に解消してきている。まだピークの状態ではないものの、間隔をあけても仕上げる術を知っている木村厩舎。歴史に名を残すべく、大一番に向けて視界良好といえる。