あすから調教助手となる障害・北沢伸也騎手 「自分の中で悔いはない。いい騎手人生でした」
公開日:2024年3月5日 15:00 更新日:2024年3月5日 21:58
あすからは調教助手──。
本日、3月5日が騎手・北沢伸也としての最後の日だった。雨の朝となったが、普段どおりに調教をつけて、「自分の中で悔いはない。やり残したことはないです」と、騎手を象徴する最後の青帽姿でこう振り返った。
1990年にJRA騎手としてデビュー。平地、障害戦で活躍し、2011年より障害専門の騎手に。34年間で、平地122勝、障害160勝と積み重ね、障害重賞は14年のJGⅠの中山大障害レッドキングダムを始め、9勝を挙げた。
「34年間と長くできたのは、応援してくださった馬主さん、厩舎関係者にファンの皆さんのお陰ですよね。もちろん、頑張ってくれた馬達には感謝しかないですよ。痛いことも沢山あったけど、いい騎手人生でした」と回顧する。
そして、あすからはステージが変わる。開業する藤野健太厩舎で調教助手として従事する。
「障害に向きそうな馬もいそうなんですよね。元障害騎手としての経験を生かして、ちょこっと〝味見〟をして障害で走りそうなら進言してもいいのかな。平地も含め、重賞で活躍できるような馬を育ててられたら。何より、藤野先生、厩舎の力になれば」と話す。
調教助手は黒帽子。これから黒衣として競馬サークルを支えていく。