【金鯱賞】ドゥレッツァ好発進へ
公開日:2024年3月5日 14:00 更新日:2024年3月5日 14:00
菊花賞は驚愕の勝ちっぷり
菊花賞馬ドゥレッツァが春の天皇賞を目指して動き出す。
2歳秋に初勝利を挙げると、翌春のクラシックを見据えてセントポーリア賞へ。しかし、右前肢跛行を発症して枠順発表前に取り消す憂き目に。しばらくは王道路線から外れたが、体質の弱さをカバーしながら着実に力をつけていった。
昨夏に4連勝でオープン入りを果たし、最後の1冠に間に合った。そこで驚愕のパフォーマンスを見せる。
大外枠から逃げの手に出て、いったん控えて再スパート。そんな厳しい形でダービー馬タスティエーラに3馬身半という決定的な差をつけた。
ただ、代償は大きく、香港ヴァーズや有馬記念も見送った。
尾関師は「間隔をあけた方がいいタイプ。本当なら京都記念が理想だったんですけどね。回復が遅れたし、ここから使います。例えば、阪神大賞典だと期間があまりないので」
万全を期して臨む今回は順調そのものだ。2月中旬から本数を重ね、1週前のウッドで攻めに転じた。
ゴール前に姿を現して助走を長めに取り、6F83秒0―36秒9。ゴールに向けてグングン加速して1F11秒2をマークしている。
「帰厩してから力みがちなところがあったので、気持ちの面も考慮して負荷をかけたいなと。動きも時計も良かったと思います」
そして、こう続けた。
「今までのレースぶりを見ても、割とオールマイティーにどんなコースもこなしてくれてる感じ。二千メートルでいえば中京はタフだけど、しっかり対応できるでしょう」
好発進を決め、弾みをつけられるか――。