引退調教師が貫禄の大暴れ
公開日:2024年3月4日 14:00 更新日:2024年3月4日 14:00
新人ジョッキーは柴田裕がデビュー週V
競馬界で2~3月は出会いと別れの季節。先週末の競馬を最後に7人の調教師が引退することに。同時に新人騎手8人もデビューした。
例年なら引退とデビューは別の週になるが、今年は出馬投票がある木曜が2月29日。2月末での引退では投票時と出走時で厩舎が異なり混乱を招くため、3月5日付での引退となるレアケースだった。
そんな中、貫録を見せたのは引退調教師。美浦の中野師はラストデーとなる3日の中山で2、4Rで2勝。中山7R終了後の花束贈呈式ではジョッキー時代にアイネスフウジンでダービーを制した当時を思い出させる“ナカノ・コール”も。
西では安田隆師が阪神土曜1R、日曜2Rで勝利。地方、海外合わせて通算998勝と大台にはあと一歩届かなかったものの、ロードカナロアも育てた名伯楽らしい最後となった。
他にも加用師、高橋裕師が1勝ずつと実に4人の調教師がラストウイークを飾っている。
一方、新人ジョッキーは土曜中山1Rで長浜がいきなり②着と馬券に絡んだものの、デビュー週に勝利を挙げたのは土曜小倉8Rをアリスヴェリテで逃げ切った柴田裕だけ。結果的に引退調教師が大先輩として意地を見せたといったところか。
それでも高杉、大江原比が②着。吉村、橋木も③着と馬券には絡んでいたから、これからの飛躍に期待したい。
なお、ラストウイークでは短期免許最終週となったキングが土、日で5勝。次回の来日も目が離せない大活躍だった。