【フェブラリーS】レッドルゼル魅力たっぷり

公開日:2024年2月13日 14:00 更新日:2024年2月13日 14:00

安田隆師に最後のGⅠを

 8歳馬レッドルゼルに注目だ。

 このレースには4年連続の参戦となる。初めてのGⅠ挑戦だった21年は④着、JBCスプリントの勝ち馬として臨んだ22年は⑥着だった。それが、昨年は②着と連対を果たしている。

 道中はじっくりと後方から進めて、直線ではグイグイと伸びた。押し切ったレモンポップには1馬身半差及ばなかったものの、追い込んできたメイショウハリオには2馬身半差。上がり3F35秒7は最速だった。

 続くドバイゴールデンシャヒーンは⑥着で、その後は休養となった。7カ月半ぶりの武蔵野Sは[15][11][11]から③着。

 安田助手は「昨年の秋は夏負けが尾を引いて、なかなか体調が上がらなかったんですよ。そのうえレースでは噛んでいました。あの状態でよく走ってくれたと思います」と振り返る。

 レース後は放牧を挟んでここへ。1月18日に戻り、すこぶる順調に乗り込まれてきた。2週前の水曜には坂路4F51秒4―12秒4をマーク。先週水曜も52秒4―12秒2で元気いっぱいに駆け上がっている。

「1週前は最後までしっかりと動けていました。締まりが出て、体が楽になった印象です。心身ともにいい感じ。息遣いも違いますよ。8歳でも馬体の張りを見たら若々しく、衰えを感じません」

 安田隆師は2月末に定年となり、3月5日で引退となる。ロードカナロア、カレンチャンでの“短距離王国”のイメージが強いが、このレースも11年にトランセンド、13年にグレープブランデーで制している。

「去年も②着とえらい馬。ここ一本に全力投球の気持ちなので、しっかりと仕上げたいです」

 期待が膨らんでくる。

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