【京都記念】9歳アフリカンゴールドvs7歳バビット シ烈なハナ争いで幕を開ける
公開日:2024年2月7日 14:00 更新日:2024年2月7日 14:00
今年の京都記念は、前半から見どころ十分。ゲートが開いた瞬間にハナ争いのゴングが鳴る。
逃げ宣言は2頭。9歳アフリカンゴールドに7歳バビットだ。
前者は2年前、阪神開催だった京都記念を7歳で逃げ切って以降、先行策から逃げ専に。記憶に新しいのが昨年の天皇賞・春だろう。17頭の大外枠から押して、押してタイトルホルダーを退けてのハナ。12秒3─10秒8─11秒9のラップを刻んでいる。心房細動で競走中止となったが〝肉を切らせて骨を断つ〟作戦に驚いた方も多いだろう。
その後、秋の京都大賞典では、ハナから直線入り口で後続をいったん離して、残り100㍍まで先頭を死守する0秒2差⑤着なら、続く、アルゼンチン共和国杯も残り1Fまで後続17頭を引き連れた競馬(0秒4差⑧着)。8歳でもアッと言わせる走りができている。
一方、後者も逃げて3歳未勝利戦から早苗賞、ラジオNIKKEI賞にセントライト記念を逃げ切って、重賞2勝を含む4連勝を決めたほど。初ダート挑戦となった前走の東海Sでもハナを切った。
「ダートは合わなかったけど、芝で逃げない時はやはり成績がもうひとつ。他に一頭いますが、今回も自分の逃げる競馬に徹してもらいます。テンは速いので」とは浜田師。ハナにこだわる姿勢を見せた。
「ぬいぐるみもできたし、ファンの期待にこたえないと。何が何でも行きますよ」(西園正師)
もちろん、アフリカンの西園正師も真っ向勝負の構え。
「行ってナンボだからね。ぬいぐるみもできたし、ファンの期待にもこたえないと。何が何でも行きますよ」
同馬は、ファン投票「アイドルホースオーディション2023」の現役馬部門でジャックドールを抑えて1位になり、ぬいぐるみ化。ファンが多く、一方のバビットは容姿が特徴的で、奇麗な尾花栗毛。「バ」の愛称で呼ばれる一頭でもある。
9歳vs7歳。ファンが多く、ともに二千二百の芝重賞を逃げて勝ったベテラン同士のハナ争いから、先頭で向正面に入るのはどちらだろうか。
別掲の重賞データ作戦にあるように逃げ、先行馬が波乱を演出するケースは多い。
京都記念ではないが、「逃げ」、「京都二千二百㍍」のワードで思い出す一戦もある。クィーンスプマンテが逃げを打ち、続く2番手はテイエムプリキュア。この2頭が後続をグングンと離した09年のエリザベス女王杯だ。3角では3番手に約2秒8をつける展開で、レースの上がりが36秒8とかかったにも関わらず、32秒9の豪脚で追い込んだブエナビスタは③着まで。届かなかったというあの一戦だ。
同様の展開なら、アフリカン、バビット2頭のファンが熱狂する直線となるのだが、果たして──。