【東海S】坂井のダート重賞での活躍が凄すぎる
公開日:2024年1月22日 14:00 更新日:2024年1月22日 14:00
レモンポップ、フォーエバーヤング、アンモシエラに続いてウィリアムバローズも
今年は京都で行われた、フェブラリーS前哨戦の東海S。勝ったのは坂井鞍上のウィリアムバローズで、これが初タイトルとなった。
「手応えが良すぎるくらいで。うなってました」
レース後にそう振り返ったのは坂井。まさに主役の取り口だった。
道中はハナをたたいたバビットの2番手から。楽にポジションを取って実にリズムのいい走り。そしてラスト3F標を待たずに自然と先頭に立つと、ぴったりマークしてきた1番人気オメガギネスが迫ってきたが、直線は逆に突き放す格好。最後は1馬身差をつけてのフィニッシュだから、危なげなかった。
3走前のマーチSが②着。そして前走のみやこSが③着と重賞ではあと一歩の競馬が続いていたが、これでようやく重賞ウイナーの仲間入りに。その前走がデビュー戦以来の手綱だった坂井。今回は連続騎乗でしっかりとコントロールして結果を出したのだから、お見事と言える。
それにしても坂井はダート重賞での活躍がとにかく目立つ。
昨年はレモンポップでフェブラリーS、チャンピオンズCとダートGⅠを両取りしただけでなく、地方でもそのレモンポップで南部杯を制覇。さらにフォーエバーヤングではJBC2歳優駿、全日本2歳優駿など、ダート重賞だけで5勝も。
そしてこの勢いは年が明けてもそのままで、17日に船橋で行われた羽田盃前哨戦のブルーバードCは牝馬アンモシエラで制した。そしてJRAで今年最初のダート重賞だったこの東海Sも……。
これで通算の重賞勝ちは地方、海外を含めて23勝。そのうち、半数以上の12勝がダートだから、レース数の差を考えるとこれは凄い。
ルメール、川田に割って入る2位に浮上
年々、騎乗スキルのアップも目立っており、昨年は初めてJRA年間100勝超えで全国リーディング7位に躍進。さらに今年は先週終了時点で早くも13勝を挙げて②着も9回。これはトップのルメール=14勝に次ぐもので、3位の川田=11勝を上回る。そう、“ツートップ”に割って入る存在にまでなってきている。
勝ったウィリアムバローズはフェブラリーSへ向かうかどうかは、芝スタートのワンターンでもあり、「今後は馬の状態を重視して考えたい」と上村師。出走は流動的だが「まだ上でも頑張ってくれるんじゃないかと思っています」とは坂井。人馬ともに今後のさらなる活躍が楽しみになったことは間違いない。