【ホープフルS】大器ゴンバデカーブースGⅠ取り
公開日:2023年12月26日 14:00 更新日:2023年12月26日 14:00
全く違う競馬で2連勝とセンス抜群
無傷の3連勝でGⅠ制覇を目指すゴンバデカーブースに注目だ。
デビューは6月の東京マイル。レーンを背に好スタートからハナに立つと、前半5F60秒1のマイペースに持ち込んだ。
残り3Fでギアを上げると11秒5―11秒4―11秒8でまとめて、②着に1馬身4分の3差。抜群のレースセンスを見せて初勝利を飾った。
夏場は放牧で充電が図られ、秋はサウジアラビアロイヤルCで始動。今度は一転して控える形で道中は最後方を進んだ。
初戦とは全く違う競馬になったが、直線を向くと圧巻の差し脚。②着ボンドガール、③着シュトラウスといった素質馬をまとめて差し切ると、2馬身突き放して重賞初制覇を決めた。
マークした上がりは33秒5の速さ。脚力に加えて折り合い、操縦性の良さと、完成度の違いをまざまざと見せつける勝利でもあった。
堀師はこう振り返る。
「夏場にしっかり休ませて成長をうながしたのですが、体が増えておらず毛ヅヤ、健康状態は一息でした」
そんな状況でもあっさり勝ち切るのだから大したもの。ポテンシャルの高さは計り知れない。
中間は放牧を挟んで11月24日に美浦へ戻ってきた。「帰厩後は追い切るとカイ食いが落ちる点が改善されて、ほぼ完食しています」ということでここ目標にハードなメニューを消化している。
12月7日にウッド5F65秒6、14日に5F65秒9を出すと、先週木曜はムーアを背に併せ馬(レースは松山騎手)。ラストはビッシリ追われて5F65秒2―36秒1、1F11秒5をマークした。
そして月曜には65秒8―36秒5、3頭併せで豪快に先着。さすがの動きを見せた。
「余裕を持たせていますが、中山二千メートルを試す仕上がりになってます」
まだまだ底を見せていない東の大器が皐月賞と同じ舞台でどんな走りをするか。しっかりと見届けたい。